台北から約20分!公共交通機関で巡る、桃園1泊2日おすすめモデルコース

| By Rita Liu Rita Liu

台北から約20分!公共交通機関で巡る、桃園1泊2日おすすめモデルコース

台北のお隣にある桃園は、高速鉄道(台湾新幹線)なら台北から約20分。かつては乗り継ぎの街というイメージが強かったものの、近年では観光地としても注目を集めています。(写真:Rita Liu撮影、大溪老茶廠Facebook画像提供)

台湾最大の国際空港がある桃園は、台北から高速鉄道(台湾新幹線)でわずか約20分。これまでは「空港のある街」「乗り継ぎの街」という印象が強かったものの、近年は観光地としても人気が高まっています。歴史情緒あふれる大溪(ダーシー)の街並みと、近未来的な景観が広がる青埔(チンプー)エリア。伝統文化と最先端のエンターテインメントが見事に調和し、今までの桃園のイメージを覆す、新たな魅力にあふれた街へと生まれ変わりました。悠遊カード(EasyCard)1枚で、高速鉄道や「台湾好行」の観光バスを利用すれば移動もスムーズ。公共交通機関だけで気軽に楽しめる、桃園1泊2日の旅へ出かけてみませんか?

Day 1大渓山城ルート:バロック建築と百年続くお茶の香りに癒やされる街

大溪老茶廠:日本・台湾・イギリスの建築美が融合する、蜜香漂う癒やしの空間

大溪の旅は、「台湾好行・大溪快線」に乗って、山あいにひっそりと佇む大溪老茶廠からスタート。1926年に建てられたこの歴史ある茶工場は、日本の木造建築の構造とイギリス式製茶工場の洗練されたデザインが融合した、美しい建築が魅力です。伝統的な寺院建築のような華美な装飾はなく、どこかモダンで洗練された雰囲気が漂っています。館内でぜひ訪れたいのが、2階の製茶エリア。年月を重ねたレトロなブルーの窓枠が並び、正午のやわらかな陽光がガラス越しに差し込むと、磨き石の床に幾何学模様の美しい光と影が映し出されます。その幻想的な風景は、思わず何枚も写真を撮りたくなるほど。館内には今もほのかにプーアル茶や紅茶の香りが漂い、カフェでは手淹れの蜜香紅茶を楽しむことができます。窓辺で心地よい山風を感じながら過ごすひとときは、大溪ならではの贅沢な時間。旅の始まりを彩る、とっておきの一軒です。

1926年に建てられたこの百年茶工場は、日本建築とイギリス式製茶工場の意匠が融合した美しい建築です。(写真:大溪老茶廠Facebook画像提供)

店舗情報
⏹︎住所:桃園市大溪區復興路二段732巷80號
⏹︎電話:03 382 5089

大溪老街:バロック建築の街で楽しむ、台湾名物・魯味

茶工場を後にして大溪老街へ向かうと、そこには先ほどとはまた違った魅力あふれる風景が広がります。歴史ある街並みの中に、人々の暮らしや活気が息づく、大溪ならではの温かな雰囲気を感じられます。和平路と中央路には、日本統治時代に建てられたバロック様式の建物が今も残り、繊細な浮き彫り装飾が施された外観が、趣ある街並みを彩ります。麒麟や獅子の彫刻も見どころの一つで、歴史情緒あふれる街歩きを楽しめます。

そして、大溪を訪れたらぜひ味わいたいのが名物の豆干(台湾風の煮豆腐)。老舗の「黄大目」や「大房豆干」では、大きな鍋で秘伝の煮汁がじっくりと煮込まれ、香ばしい香りが食欲をそそります。厚切りの豆干や百葉豆腐には、漢方がほんのり香る甘辛い煮汁がしっかりと染み込み、仕上げに青ねぎと特製チリソースを添えれば、噛むほどに旨みが広がる味わいに。街歩きの締めくくりには、昔ながらの黒糖豆花を。なめらかな豆花とやさしい甘さの黒糖シロップが、暑い日の散策の疲れを癒やしてくれます。

店舗情報
⏹︎住所:桃園市大溪區和平路、中山路

月眉人工濕地生態公園:落羽松並木を染める、黄金色の夕暮れ

大溪グルメを満喫した後は、案内に沿って歩きながら、近くにある「月眉人工湿地生態公園」へ。

ここは、豊かな自然が広がる隠れ家的なスポット。いくつもの生態池が美しく並び、澄んだ水面には空や雲が映り込む、静かで心地よい空間が広がっています。毎年11月中旬から翌年1月末頃まで、この公園で特に美しい景色を見せてくれるのが落羽松並木。夕暮れ時には、夕日が木々をやさしい琥珀色に染め、風に揺れる木々の影と爽やかな草の香りが、老街のにぎわいから離れてほっと一息つける時間を与えてくれます。

施設情報
⏹︎住所:桃園市大溪區月眉里月湖路36號

青埔エリアに宿泊:都会の夜景とナイトライフを満喫

1日目の夕方は、「大溪快線」に乗って再び高鉄桃園駅周辺へ戻り、青埔エリアに宿泊。夜になると、青埔は大溪とはまったく異なる、洗練された都会の雰囲気に包まれます。夕食は、開放感あふれる屋外型ショッピングモール「華泰名品城(GLORIA OUTLETS)」へ。大きなヤシの木が並ぶリゾート感あふれる空間と、欧米風のネオンが彩る街並みの中で、ハンバーガーやクラフトビールを楽しみながら、広々とした快適な夜の時間を満喫できます。

Day 2青埔観光ルート:ミニマルなコンクリート建築と、青い海が織りなす美しい空間

Xpark 水族館:深いブルーに包まれる、幻想的な水の世界

2日目のメインイベントは、少し早起きをして、日本の八景島シーパラダイスのチームが手がけた「Xpark」へ。最先端の技術を取り入れた都市型水族館の中でも、圧倒的な存在感を放つのが、2フロア分の高さを誇る大水槽「Formosa(フォルモサ)」です。巨大なアクリル水槽の前に立つと、周囲の音が遠のき、幻想的な音楽に包まれながら、魚たちが銀色の光の群れとなって深いブルーの水の中を優雅に泳ぐ姿を眺めることができます。その美しい光景に、思わず心が癒やされる特別な時間です。

施設情報
⏹︎住所:桃園市中壢區春德路105號
⏹︎電話:03 287 5000

橫山書法藝術館:黒い硯を思わせる、ミニマルな現代建築美

水族館を後にして、徒歩約5分。次に向かうのは、雰囲気が一変する洗練された打ち放しコンクリートの建築空間、「横山書法芸術館」です。台湾建築賞を受賞したこの美術館は、台湾で初めて書道をテーマにした施設。シンプルで美しい建築デザインが、訪れる人を惹きつけます。建築家は、公園を「硯」、池を「墨池」に見立て、書道の世界観を建築全体で表現。五方篆印をイメージした建物群が、静かで印象的な景観をつくり出しています。書道文化の保存や研究、普及を担うこの場所では、伝統芸術と現代建築が融合した、台湾ならではの新しい文化体験を楽しめます。

施設情報
⏹︎住所:桃園市大壢區大仁路100號
⏹︎電話:03 287 6176

華泰名品城:買い物こそ究極の夏の涼み方!?

旅の最後を飾るのは、台湾最大級のアメリカンスタイルアウトレット「華泰名品城」。開放感あふれる街並みを歩けば、世界的な高級ブランドから注目のデザイナーズブランドまで、多彩なショップが軒を連ねています。夕暮れの心地よい風を感じながら、爽やかな果実味が広がるアイスアメリカーノを片手に、異国情緒漂う広場で旅の締めくくりとなる最後のショッピングを楽しみます。

店舗情報
⏹︎住所:桃園市中壢區春德路189號
⏹︎電話:03 273 8666

アクセス情報

出発:台湾高速鉄道(台湾新幹線)で「桃園高鉄駅」へ。桃園空港からは、空港MRT「A18 高鉄桃園駅」の利用も便利です。

Day 1大溪へ:高鉄駅5番バス乗り場から、「台湾好行501 大渓快線」に乗車。約45分で「大渓老街」駅へ到着します。

老茶廠へ:大渓総站で桃園客運5104路線に乗り換え、「水流東」バス停で下車するとすぐ到着。夕方は来たルートを逆にたどり、大渓快線で青埔高鉄駅へ戻り宿泊します。

Day 2青埔エリア散策:高鉄桃園駅に到着後、周辺の観光スポットは徒歩圏内。「華泰名品城」は高鉄6番出口と直結しており、ショッピングモールの連絡橋を渡って徒歩約8分で「Xpark」へ。さらにXparkから公園の緑地を抜けて徒歩約5分で「横山書法芸術館」に到着します。

桃園を巡るこの1泊2日のルートは、現代の旅にぴったりな「快適さ」と「充実感」を兼ね備えています。長時間の運転で疲れることもなく、山道で迷う心配もありません。便利につながる公共交通を利用すれば、百年の歴史を持つ山あいの街の茶の香りや伝統の味わいから、現代的な漆黒の美術館、青く広がる深海の世界まで、異なる魅力をひとつの旅の中で気軽に楽しむことができます。