九份だけではもったいない!絶対行くべき!台北近郊の秘境4選

台北近郊の新北市には知られざる秘境があります。(写真:新北市政府觀光旅遊局提供)
多くの旅人は、賑やかで利便性に優れているのが台北の魅力であると言います。でも、もしすでに九份や淡水、陽明山などの名所を訪れているとしたら、地図上では目立たないものの、独自の魅力と物語に満ちた場所を探したくなることもあるでしょう。台北近郊の新北市は、まだ観光客に知られていない秘境がいくつかあります。今回はこの秘境の中から、「台湾式のんびりスタイル」が楽しめる4つのスポットを紹介します。
台北近郊のおすすめ秘境1.坪溪古道
もし陽名山を「台北の庭園」と呼ぶならば、雙溪と頭城の境に位置する『坪溪古道』は、この地域にひっそり佇む「秘密の森」と言えるでしょう。この古道は、100年前は木材を運んでいた道でしたが、今は登山家たちの避暑地となっています。坪溪古道に入って行くと、両脇にそびえ立つ柳杉の林に心を揺さぶられるでしょう。生い茂った枝や葉っぱが直射日光を遮り、木漏れ日が木々の梢を通してきらきらと降り注ぎ、道全体がまるで神秘的な気配に包まれているかのようです。ほとんど急な坂もなく歩きやすい道が続くため、気軽なハイキングを楽しみたい方や写真家にはおすすめのコースです。
遊歩道の終点には展望台があり、そこでは海を隔てて「亀山島」を望むことができます。
山頂から見渡せる遥か遠くの海、それは台湾北東部ならではの心を打つ風景です。
帰りには、ぜひ近くの坪林老街にも立ち寄ってみてください。本場の「文山包種茶」を味わうことができます。職人たちが百年以上受け継いできた製茶の香りと文化を感じることができるでしょう。

起伏が少なく歩きやすい坪溪古道、気軽なハイキングにぴったりです。(写真:新北市政府觀光旅遊局提供)
台北近郊のおすすめ秘境2.嵩山梯田
台北石門「嵩山梯田」は、100年以上の歴史があります。最大の特徴は、一般的な土ではなく、大屯火山の噴火後に残された火山岩(安山岩)を積み上げて造られている点です。このような石積みの技法は台湾でも非常に珍しく、貴重な景観となっています。また、四季によって棚田は様々な表情を見せてくれます。田植えの時期には、山の斜面に鏡を敷き詰めたような美しい景色が広がり、収穫前には、黄金色の波が揺れるような風景を楽しむことができます。

四季によって様々な表情を見せる嵩山梯田(写真:新北市政府觀光旅遊局提供)
台北近郊のおすすめ秘境3.三貂嶺生態友善隧道
三貂嶺生態友善隧道は、もともとは30年以上にわたり廃線となっていた台湾鉄道のトンネルでした。しかし、建築家による巧みな設計によって、台湾でもっとも神秘的な自然生態歩道へと生まれ変わりました。トンネル内のコウモリの生態や地質環境を保護するため、ここでは厳格な「オンライン予約制」が導入されており、観光予定日の14日前から予約することができます。
また、三瓜子トンネル出口にある「鏡面池」は必見の撮影スポットです。洞口の外に広がる緑豊かな山々や鉄橋が水面に美しく映り込み、その瞬間、まるで現実と幻想が交差しているかのような景色を楽しめます。

三貂嶺生態友善隧道はオンライン予約が必要です。(写真:新北市政府觀光旅遊局提供)
台北近郊のおすすめ秘境4.信賢步道
多くの観光客は烏来を訪れると、老街や迫力ある烏来瀑布までで足を止めてしまいます。
しかし、さらに少し山奥へ進むと、癒やしに満ちた「信賢歩道」に出会うことができます。
全長約1.5kmの平坦で歩きやすい遊歩道で、道中には昇龍瀑布や大肚瀑布など、大小あわせて10か所もの自然の滝が点在しています。賑やかな老街とは異なり、ここでは「山林に癒やされる場所」としての烏来本来の魅力を、より深く感じることができます。

10か所もの自然の滝が点在する信賢步道。(写真:新北市政府觀光旅遊局提供)
これら4つのスポットは、有名観光地のような華やかさや賑わいこそありませんが、そこには台湾の人々が大切にしてきた「土地への想い」や「豊かな暮らしへの価値観」が息づいています。もし、少し特別で詩情あふれる旅の思い出を綴りたいなら、ぜひこれらの場所を旅先リストに加えてみてください。